1 短答式試験問題集[民法]
2
3 - 1 -
4
5 [民法]
6 〔第1問〕(配点:2)
7 補助に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から
8 5までのうちどれか。(解答欄は,[bP])
9 ア.家庭裁判所は,精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分であり保佐開始の
10 原因がある者についても,補助開始の審判をすることができる。
11 イ.本人以外の者の請求により補助開始の審判をするには,家庭裁判所が相当と認める場合を
12 除き,本人の同意がなければならない。
13 ウ.補助開始の原因が消滅したときは,家庭裁判所は,職権で補助開始の審判を取り消すこと
14 ができる。
15 エ.補助人の同意を得なければならない行為について,補助人が被補助人の利益を害するおそ
16 れがないにもかかわらず同意をしないときは,家庭裁判所は,被補助人の請求により,補助
17 人の同意に代わる許可を与えることができる。
18 オ.家庭裁判所が特定の法律行為について補助人に代理権を付与する旨の審判をした場合であ
19 っても,被補助人は,その法律行為を自らすることができる。
20 1.ア
21
22
23
24 2.ア
25
26
27
28 3.イ
29
30
31
32 4.ウ
33
34
35
36 5.エ
37
38
39
40 〔第2問〕(配点:2)
41 法人に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせた
42 ものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[bQ])
43 ア.法人は,その定款に記載された目的に含まれない行為であっても,その目的遂行に必要な
44 行為については,権利能力を有する。
45 イ.理事が法人の機関として不法行為を行い,法人が不法行為責任を負う場合には,その理事
46 は,個人として不法行為責任を負うことはない。
47 ウ.法人の代表者が職務権限外の取引行為をし,当該行為が外形的に当該法人の職務行為に属
48 すると認められる場合であっても,相手方がその職務行為に属さないことを知っていたとき
49 は,法人は,代表者の当該行為に基づいて相手方に生じた損害の賠償責任を負わない。
50 エ.外国人が享有することのできない権利であっても,認許された外国法人は,日本において
51 成立する同種の法人と同様に,その権利を取得することができる。
52 オ.設立登記が成立要件となっている法人について,設立登記がされていなくても,法人とし
53 ての活動の実態がある場合には,予定されている定款の目的の範囲内での権利能力が認めら
54 れる。
55 1.ア
56
57
58
59 2.ア
60
61
62
63 3.イ
64
65
66
67 4.イ
68
69 - 2 -
70
71
72
73 5.エ
74
75
76
77 〔第3問〕(配点:2)
78 錯誤に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から
79 5までのうちどれか。(解答欄は,[bR])
80 ア.錯誤を理由とする意思表示の取消しの可否について,錯誤の重要性は,表意者を基準とし
81 て判断される。
82 イ.AのBに対する意思表示がAの錯誤を理由として取り消すことができるものである場合,
83 Bも,Aの錯誤を理由としてAの意思表示を取り消すことができる。
84 ウ.負担のない贈与について贈与者であるAの錯誤を理由とする取消しがされたが,受贈者で
85 あるBが既に当該贈与契約に基づいて給付を受けていた場合,Bは,給付を受けた時に当該
86 贈与契約が取り消すことができるものであることを知らなかったときは,現に利益を受けて
87 いる限度において返還の義務を負う。
88 エ.AのBに対する意思表示が錯誤を理由として取り消された場合,Aは,その取消し前に利
89 害関係を有するに至った善意無過失のCに,その取消しを対抗することができない。
90 オ.AのBに対する意思表示が錯誤に基づくものであって,その錯誤がAの重大な過失による
91 ものであった場合,Aは,BがAに錯誤があることを知り,又は重大な過失によって知らな
92 かったときを除いて,錯誤を理由としてその意思表示を取り消すことができない。
93 1.ア
94
95
96
97 2.ア
98
99
100
101 3.イ
102
103
104
105 4.ウ
106
107
108
109 5.エ
110
111
112
113 〔第4問〕(配点:2)
114 Aは,Bの代理人と称して,Cとの間でBの所有する土地をCに売却する旨の売買契約を締結
115 したが,実際にはその契約を締結する代理権を有していなかった。この事例に関する次のアからオ
116 までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5ま
117 でのうちどれか。(解答欄は,[bS])
118 ア.AがCに対する無権代理人の責任を負う場合,Aは売買契約の履行をするか,又は損害賠
119 償責任を負うかを自ら選択することができる。
120 イ.Bが売買契約を追認した場合,AはCに対する無権代理人の責任を負わない。
121 ウ.代理権を有しないことを知らないことにつきCに過失がある場合,Aは,自己に代理権が
122 ないことを知っていたときであっても,Cに対する無権代理人の責任を負わない。
123 エ.売買契約の締結後にAがDと共にBを相続した場合,Dの追認がない限り,Aの相続分に
124 相当する部分においても,売買契約は当然に有効となるものではない。
125 オ.売買契約の締結後にBがAを単独で相続した場合,売買契約は当該相続により当然に有効
126 となるものではない。
127 1.ア
128
129
130
131 2.ア
132
133
134
135 3.イ
136
137
138
139 4.ウ
140
141 - 3 -
142
143
144
145 5.エ
146
147
148
149 〔第5問〕(配点:2)
150 消滅時効に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後
151 記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[bT])
152 ア.債務不履行に基づく損害賠償請求権は,債権者が権利を行使することができることを知っ
153 た時から5年間行使しない場合,時効によって消滅する。
154 イ.詐欺を理由とする取消権は,その行為の時から5年間行使しない場合,時効によって消滅
155 する。
156 ウ.不法行為に基づく損害賠償請求権は,不法行為の時から20年間行使しない場合,時効に
157 よって消滅する。
158 エ.10年より短い時効期間の定めのある権利が確定判決によって確定した場合,その時効期
159 間は,短い時効期間の定めによる。
160 オ.定期金の債権は,債権者が定期金の債権から生ずる金銭その他の物の給付を目的とする各
161 債権を行使することができることを知った時から10年間行使しない場合,時効によって消
162 滅する。
163 1.ア
164
165
166
167 2.ア
168
169
170
171 3.イ
172
173
174
175 4.イ
176
177
178
179 5.ウ
180
181
182
183 〔第6問〕(配点:2)
184 物権的請求権に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組
185 み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[bU])
186 ア.Aが地上権を有する甲土地に無断でBがその所有する自動車を放置した場合,Aは,Bに
187 対し,地上権に基づく妨害排除請求権の行使として自動車を撤去するよう求めることはでき
188 ない。
189 イ.Aが所有する鉄塔が自然災害により傾き,鉄塔に隣接するBの所有する甲建物を損傷させ
190 るおそれが生じた場合において,Bが所有権に基づく妨害予防請求権の行使として甲建物を
191 損傷させないための措置を講ずるよう求めたときは,Aは,過去に実際に一度でも甲建物を
192 損傷させたことがないことを理由としてBの請求を拒むことができる。
193 ウ.Aの所有する自動車がBの所有する山林に無断で放置され,20年が経過した場合におい
194 て,BがAに対して所有権に基づく妨害排除請求権の行使として自動車の撤去を求めたとき
195 は,Aは,妨害排除請求権の消滅時効を援用してBの請求を拒むことができる。
196 エ.Aが,A所有の甲土地に洪水のため流されてきた自動車の所有者であるBに対し,所有権
197 に基づく妨害排除請求権の行使として自動車を撤去するよう求めた場合,Bは,所有権侵害
198 について故意過失がないことを主張立証しても,Aの請求を拒むことはできない。
199 オ.Aの所有する甲土地に無断でBがその所有する自転車を放置した場合において,AがBに
200 対して所有権に基づく妨害排除請求権の行使として自転車を撤去するよう求めたときは,B
201 は,自己が未成年者であることを理由としてAの請求を拒むことはできない。
202 1.ア
203
204
205
206 2.ア
207
208
209
210 3.イ
211
212
213
214 4.ウ
215
216 - 4 -
217
218
219
220 5.エ
221
222
223
224 〔第7問〕(配点:3)
225 不動産の物権変動に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいもの
226 を組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[bV])
227 ア.A所有の甲土地をAがBに売却し,その後Aが甲土地をCに対し売却してその旨の登記が
228 され,更にCが甲土地をDに対し売却してその旨の登記がされた場合において,CがBに対
229 する関係で背信的悪意者に当たるときは,Bは,Dに対し,甲土地の所有権を登記がなくて
230 も主張することができる。
231 イ.A所有の甲土地をAがBに売却し,その旨の登記がされたが,AがBの詐欺を理由として
232 AB間の売買契約を取り消した後,この取消しについて善意無過失のCに対しBが甲土地を
233 売却し,その旨の登記がされた場合,Aは,Cに対し,甲土地の所有権を登記がなくても主
234 張することができる。
235 ウ.A所有の甲土地をAがBに売却し,更にBがCに売却し,それぞれその旨の登記がされた
236 場合において,その後,AがAB間の売買契約をBの甲土地の代金不払を理由に解除したと
237 きは,Aは,Bの代金不払の事実を知らないCに対し,甲土地の所有権を主張することがで
238 きない。
239 エ.A所有の甲土地をAがBに売却し,その旨の登記がされた場合において,その後,これよ
240 り前から所有の意思をもって甲土地を占有していたCについて取得時効が完成したときは,
241 Cは,Bに対し,甲土地の所有権を主張することができない。
242 オ.甲土地を所有していたAが遺言を残さずに死亡し,BとCがAを共同相続し,Cが甲土地
243 をBCの共有とする共同相続登記をしてCの持分にDのために抵当権を設定し,その旨の登
244 記がされた場合において,その後,BCの遺産分割協議により甲土地がBの単独所有とされ
245 たときは,Bは,Dに対し,抵当権設定登記の抹消を請求することができない。
246 1.ア
247
248
249
250 2.ア
251
252
253
254 3.イ
255
256
257
258 4.ウ
259
260
261
262 5.エ
263
264
265
266 〔第8問〕(配点:2)
267 即時取得に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み
268 合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[bW])
269 ア.Aは,自己所有の宝石をBに売却して現実の引渡しをした。その後,Bは,宝石をCに売
270 却して現実の引渡しをした。さらに,その後,Aは,AB間の売買契約をBの強迫を理由と
271 して取り消した。この場合,Cは,即時取得により宝石の所有権を取得することはない。
272 イ.未成年者Aは,自己所有の宝石をBに売却して現実の引渡しをした。その後,Aは,AB
273 間の売買契約を未成年であることを理由として取り消した。この場合,Bが即時取得により
274 宝石の所有権を取得することはない。
275 ウ.Aは,B所有の宝石をBから賃借して引渡しを受けた上,宝石をCに預けていたが,宝石
276 をDに売却し,Cに対し,宝石を今後Dのために占有するよう命じ,Dがこれを承諾した。
277 この場合,Dは,宝石がA所有であると信じ,かつ,そのことに過失がなかったとしても,
278 即時取得により宝石の所有権を取得することはない。
279 エ.Aは,Bが置き忘れた宝石を,自己所有物であると過失なく信じて持ち帰った。この場合,
280 Aが即時取得により宝石の所有権を取得することはない。
281 オ.Aは,BがCから賃借していた宝石を盗み,Dに贈与した。Dが宝石をAの所有物である
282 と過失なく信じて現実の引渡しを受けた場合,Bは,宝石の盗難時から2年間は,Dに宝石
283 の回復を請求することができる。
284 1.ア
285
286
287
288 2.ア
289
290
291
292 3.イ
293
294
295
296 4.イ
297
298 - 5 -
299
300
301
302 5.エ
303
304
305
306 〔第9問〕(配点:2)
307 占有の訴えに関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組
308 み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[bX])
309 ア.Aは自己の所有するコピー機をBに賃貸していたが,Bはコピー機の賃貸借契約が終了し
310 た後もコピー機を使用し続け,Aに返還しなかった。この場合,Aは,Bに対し,占有回収
311 の訴えによりコピー機の返還を請求することができる。
312 イ.Aは,底面に「所有者A」と印字されたシールを貼ってある自己所有のパソコンをBに窃
313 取された。その後,Bは,パソコンの外観に変更を加えることなく,パソコンを盗難の事情
314 を知らないCに譲渡した。この場合,Aは,Cに対し,占有回収の訴えにより同パソコンの
315 返還を請求することはできない。
316 ウ.Aは自己の所有する工作機械をBに賃貸していたが,Bは,工作機械の賃貸借契約継続中
317 に工作機械をCに窃取された。この場合,Bは,Aから独立して,Cに対して占有回収の訴
318 えを提起することができる。
319 エ.Aは,自己の所有する自転車をBに詐取された。この場合,Aは,Bに対し,占有回収の
320 訴えにより自転車の返還を請求することができる。
321 オ.Aは,別荘地に土地を所有していた。その隣地の所有者であったBは,Aに無断で境界を
322 越えてA所有の土地に塀を作り始め,2年後にその塀が完成した。Aは,この時点において,
323 Bに対し,占有保持の訴えによりその塀の撤去を請求することはできない。
324 1.ア
325
326
327
328 2.ア
329
330
331
332 3.イ
333
334
335
336 4.ウ
337
338
339
340 5.エ
341
342
343
344 〔第10問〕(配点:2)
345 地上権に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後
346 記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[10])
347 ア.地上権者は,地上権設定者に対し,その地上権の設定登記を請求する権利を有する。
348 イ.約定による地上権の存続期間は,20年以上50年以下の範囲内で定めなければならない。
349 ウ.地上権は,工作物又は竹木を所有する目的で土地を使用する権利である。
350 エ.地下又は空間は,工作物を所有するため,上下の範囲を定めて地上権の目的とすることが
351 できる。
352 オ.地上権は,地上権設定者の承諾を得なければ,譲渡することができない。
353 1.ア
354
355
356
357 2.ア
358
359
360
361 3.イ
362
363
364
365 4.ウ
366
367 - 6 -
368
369
370
371 5.ウ
372
373
374
375 〔第11問〕(配点:2)
376 先取特権に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わ
377 せたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[11])
378 ア.法人に対して電気料金債権を有する者は,供給した電気がその代表者及びその家族の生活
379 に使用されていた場合,法人の財産について一般の先取特権を有する。
380 イ.旅館に宿泊客が持ち込んだ手荷物がその宿泊客の所有物でなく他人の所有物であった場合,
381 旅館主は,その手荷物がその宿泊客の所有物であると過失なく信じたときであっても,その
382 手荷物について旅館の宿泊の先取特権を行使することはできない。
383 ウ.動産の売主は,買主がその動産の転売によって得た売買代金債権につき,買主の一般債権
384 者が当該売買代金債権を差し押さえた後は,動産の売買の先取特権に基づく物上代位権を行
385 使することはできない。
386 エ.不動産の工事の先取特権の効力を保存するためには,工事を始める前にその費用の予算額
387 を登記しなければならない。
388 オ.建物賃貸借において,賃借権が適法に譲渡され,譲受人が建物に動産を備え付けた場合,
389 賃貸借関係から生じた賃貸人の債権が譲渡前に発生していたものであっても,不動産の賃貸
390 の先取特権はその動産に及ぶ。
391 1.ア
392
393
394
395 2.ア
396
397
398
399 3.イ
400
401
402
403 4.ウ
404
405
406
407 5.エ
408
409
410
411 〔第12問〕(配点:2)
412 債務者Aは債権者BのためにAの所有する不動産甲に抵当権を設定し,その旨の登記がされた。
413 この場合における抵当権の消滅に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正
414 しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[12])
415 ア.Aは,抵当権を実行することができる時から20年が経過すれば,被担保債権が消滅して
416 いなくても,抵当権が時効により消滅したと主張することができる。
417 イ.甲について,その後,AがCのために抵当権を設定し,その旨の登記がされた場合におい
418 て,BがAから甲を買い受けたときは,Bの抵当権は消滅しない。
419 ウ.Aの一般債権者が甲につき強制競売の申立てをし,当該強制競売手続において甲が売却さ
420 れたときは,Bの抵当権は消滅する。
421 エ.甲について,その後,Aから譲渡担保権の設定を受けたDは,譲渡担保権の実行前であっ
422 ても,抵当権消滅請求をすることにより,Bの抵当権を消滅させることができる。
423 オ.甲が建物である場合において,Aが故意に甲を焼失させたときは,Bの抵当権は消滅しな
424 い。
425 1.ア
426
427
428
429 2.ア
430
431
432
433 3.イ
434
435
436
437 4.イ
438
439 - 7 -
440
441
442
443 5.ウ
444
445
446
447 〔第13問〕(配点:2)
448 債務者Aが債権者Bのために自己の所有する不動産に根抵当権を設定した場合に関する次のアか
449 らオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
450 (解答欄は,[13])
451 ア.Bは,元本の確定前は,Aに対する他の債権者Cに対してその順位を譲渡することができ
452 る。
453 イ.Bの根抵当権にDのために転根抵当権が設定され,BがAに転根抵当権の設定の通知をし
454 た場合,Aは,元本の確定前であれば,Dの承諾を得なくてもBに弁済することができる。
455 ウ.元本の確定前に,Bが根抵当権によって担保されていた債権をEに譲渡した場合,それに
456 伴って根抵当権もEに移転する。
457 エ.後順位抵当権者Fがいる場合,A及びBが元本確定期日を変更するためには,Fの承諾が
458 必要である。
459 オ.Bが数個の不動産について根抵当権を有する場合,同一の債権の担保として数個の不動産
460 の上に根抵当権が設定された旨の登記がその設定と同時にされたときを除き,各不動産の代
461 価についてそれぞれの極度額まで優先権を行使することができる。
462 1.ア
463
464
465
466 2.ア
467
468
469
470 3.イ
471
472
473
474 4.イ
475
476
477
478 5.ウ
479
480
481
482 〔第14問〕(配点:2)
483 譲渡担保に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わ
484 せたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[14])
485 ア.所有する土地に譲渡担保権を設定した債務者は,債務の弁済期が経過した後は,債権者が
486 担保権の実行を完了する前であっても,債務の全額を弁済して目的物を受け戻すことはでき
487 ない。
488 イ.所有する機械に譲渡担保権を設定して譲渡担保権者に現実の引渡しをした債務者Aは,そ
489 の債務の弁済をする場合,債務の弁済と譲渡担保権者のAに対する目的物の引渡しとの同時
490 履行を主張することはできない。
491 ウ.債務者Aが所有する構成部分の変動する在庫商品に債権者Bのために譲渡担保権が設定さ
492 れた後,商品が滅失し,その損害をてん補 す る た め の 損 害 保 険 金 請 求 権 を A が 取 得 し た
493 と き は , A が 営 業 を継続しているか否かにかかわらず,Bは,当該保険金請求権に対して
494 物上代位権を行使することができる。
495 エ.土地の賃借人が借地上に所有する建物に譲渡担保権を設定した場合,その効力が土地の賃
496 借権に及ぶことはない。
497 オ.譲渡担保権によって担保されるべき債権の範囲は,強行法規や公序良俗に反しない限り,
498 設定契約の当事者間において元本,利息及び遅延損害金について自由に定めることができる。
499 1.ア
500
501
502
503 2.ア
504
505
506
507 3.イ
508
509
510
511 4.イ
512
513 - 8 -
514
515
516
517 5.ウ
518
519
520
521 〔第15問〕(配点:2)
522 AとBは,Aが所有する骨董品甲をBに100万円で売却する旨の売買契約を締結した。この
523 事例に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたも
524 のは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[15])
525 ア.売買契約の締結後,Bが代金100万円を支払ったが,引渡期日前に,AがBに対して甲
526 を引き渡すつもりは全くないと告げ,Bの働きかけにもかかわらず翻意しないときは,Bは,
527 引渡期日の到来を待つことなく,Aに対し,債務の履行に代わる損害の賠償を請求すること
528 ができる。
529 イ.売買契約の締結の前日に甲が焼失していたときは,当該売買契約は効力を生じない。
530 ウ.売買契約の締結後,Bが代金100万円を支払ったが,Aが甲をBに引き渡す前に,甲が
531 Bの責めに帰すべき事由により焼失した場合において,Aが甲の焼失による損害をてん補す
532 るために支払われる損害保険金70万円を得たときは,Bは,Aに対し,70万円の支払を
533 請求することができる。
534 エ.売買契約の締結後,Aが甲をBに引き渡す前に,甲が第三者の失火により焼失したときは,
535 Bの代金支払債務は当然に消滅する。
536 オ.Aが引渡期日に甲の引渡しの提供をしたところ,Bが正当な理由なく受領を拒絶したため,
537 Aの下で甲を保管中に,Aの重過失により甲が滅失したときは,Bは,代金の支払を拒むこ
538 とができない。
539 1.ア
540
541
542
543 2.ア
544
545
546
547 3.イ
548
549
550
551 4.イ
552
553
554
555 5.エ
556
557
558
559 〔第16問〕(配点:2)
560 Aは,その債権者を害することを知りながら,所有する骨董品甲をBに贈与し,その際,Bも甲
561 の贈与がAの債権者を害することを知っていた。この事例におけるAの債権者Cによる詐害行為取
562 消権行使に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1か
563 ら5までのうちどれか。(解答欄は,[16])
564 ア.Cが詐害行為取消訴訟を提起する場合,Aを被告としなければならない。
565 イ.Bが,甲の贈与がAの債権者を害することを知っていたDに甲を売却し,引き渡した場合,
566 Cは,Dに対し,BD間の甲の売買の取消しを請求することができる。
567 ウ.Bが,甲の贈与がAの債権者を害することを知っていたDに甲を売却し,引き渡した場合,
568 Cは,Bに対し,AB間の甲の贈与の取消しを請求することができる。
569 エ.Cによる詐害行為取消請求を認容する確定判決の効力は,Aの全ての債権者に対してもそ
570 の効力を有する。
571 オ.Bが,甲の贈与がAの債権者を害することを知っていたDに甲を売却し,引き渡した場合
572 において,CのDに対する詐害行為取消請求を認容する判決が確定したときは,Dは,Bに
573 対し,代金の返還を請求することができる。
574 1.ア
575
576
577
578 2.ア
579
580
581
582 3.イ
583
584
585
586 4.イ
587
588 - 9 -
589
590
591
592 5.ウ
593
594
595
596 〔第17問〕(配点:2)
597 ABCは,Dに対して,60万円の借入金債務(以下「甲債務」という。)を連帯して負担し,
598 負担部分は均等とする合意をしていた。この事例に関する次のアからオまでの各記述のうち,正し
599 いものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[17])
600 ア.DがAに対して甲債務の支払請求訴訟を提起し,請求を認容する判決が確定した場合にお
601 いて,D及びBが別段の意思を表示していないときは,甲債務の消滅時効は,Bについても
602 判決確定の時から新たにその進行を始める。
603 イ.DがCに対して甲債務を免除する意思表示をした場合において,D及びAが別段の意思を
604 表示していないときは,DがAの債務を免除する意思を有していなかったとしても,Dは,
605 Aに対して60万円の支払を請求することはできない。
606 ウ.甲債務と相殺適状にある30万円の乙債務をDがCに対して負担している場合において,
607 Cが乙債務につき相殺を援用しない間に,DがAに60万円の支払を請求したときは,Aは,
608 20万円についてその支払を拒むことができる。
609 エ.Bは,甲債務の履行期にDに対して18万円を支払った場合,A及びCに求償することは
610 できない。
611 オ.甲債務と相殺適状にある20万円の乙債務をDがCに対して負担している場合において,
612 Aが,Cが甲債務の連帯債務者であることを知りながら,Cに通知せずにDに60万円を支
613 払ってCに求償し,Cが乙債務との相殺をもってAに対抗したときは,Aは,Dに対し,相
614 殺によって消滅すべきであった乙債務20万円の支払を請求することができる。
615 1.ア
616
617
618
619 2.ア
620
621
622
623 3.イ
624
625
626
627 4.ウ
628
629
630
631 5.エ
632
633
634
635 〔第18問〕(配点:2)
636 AはB銀行に預金口座を開設し,金銭を預け入れた。この事例に関する次のアからオまでの各
637 記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうち
638 どれか。(解答欄は,[18])
639 ア.Cが,B銀行のDの預金口座に振込みをするつもりで,誤ってAの預金口座への100万
640 円の振込みをCの取引銀行に依頼し,その振込みが実行された場合,Cは,B銀行に対し,
641 100万円の支払を請求することができる。
642 イ.Aが死亡してEとFがAを相続した場合,Eは単独で,B銀行に対し,A名義の預金口座
643 の取引経過の開示を求めることができる。
644 ウ.AがB銀行に対して有する預金債権について,譲渡はできない旨の特約がされていた場合,
645 AがGとの間で,その預金債権をGに譲渡する契約をしても,Gが特約について悪意又は重
646 過失であったときは,その譲渡は効力を生じない。
647 エ.Aの預金口座に係る預金が定期預金の場合,B銀行は,やむを得ない事由がなければ,A
648 の同意なしに満期前に預金を払い戻すことはできない。
649 オ.HがAに対する代金債務の全額をAH間の合意によりB銀行のAの預金口座への振込みに
650 よって支払った場合,その債務は,Hの振込みによってAがB銀行に対して同額の預金の払
651 戻しを請求する権利を取得した時に,弁済により消滅する。
652 1.ア
653
654
655
656 2.ア
657
658
659
660 3.イ
661
662
663
664 4.イ
665
666 - 10 -
667
668
669
670 5.エ
671
672
673
674 〔第19問〕(配点:2)
675 弁済による代位に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているもの
676 を組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[19])
677 ア.物上保証人は,被担保債権を弁済した場合,代位により取得した被担保債権につき,対抗
678 要件を備えなくても,これを行使することができる。
679 イ.保証人は,被担保債権の一部を弁済したが残債務がある場合,その弁済をした価額の限度
680 において,代位により取得した被担保債権及びその担保権を単独で行使することができる。
681 ウ.保証人Aと物上保証人Bとの間で,Aが自己の弁済した全額につき債権者に代位すること
682 ができる旨の特約をした場合において,弁済をしたAが債権者に代位してB所有の不動産上
683 の第一順位の抵当権を行使するときは,Aはその特約の効力を当該不動産の後順位抵当権者
684 に主張することはできない。
685 エ.債権者が故意に担保を減少させたとしても,そのことについて取引上の社会通念に照らし
686 て合理的な理由がある場合,保証人は,その担保の減少に基づく免責を主張することはでき
687 ない。
688 オ.債権者が過失により担保を減少させた後に物上保証人から抵当目的不動産を譲り受けた者
689 は,物上保証人と債権者との間に債権者の担保保存義務を免除する旨の特約がされていたた
690 めに担保の減少に基づく免責が生じていなかった場合,債権者に対して担保の減少に基づく
691 自己の免責を主張することはできない。
692 1.ア
693
694
695
696 2.ア
697
698
699
700 3.イ
701
702
703
704 4.イ
705
706
707
708 5.エ
709
710
711
712 〔第20問〕(配点:2)
713 安全配慮義務に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているもの
714 を組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[20])
715 ア.安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償を請求する訴訟においては,
716 原告は,安全配慮義務の内容を特定し,義務違反に該当する事実を主張立証する責任を負う。
717 イ.雇用契約上の安全配慮義務違反により死亡した者の遺族が債務不履行に基づく損害賠償を
718 請求する場合には,遺族固有の慰謝料を請求することはできない。
719 ウ.元請企業は,下請企業に雇用されている労働者に対しても,特別な社会的接触の関係に入
720 ったものとして,信義則上,安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償債
721 務を負うことがある。
722 エ.安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償債務は,損害発生の時から履
723 行遅滞に陥る。
724 オ.国の公務員である運転者Aが公務遂行中に道路交通法上の通常の注意義務に違反して自動
725 車事故を起こし,同乗していた国の公務員Bが負傷した場合,国は,Bに対し,安全配慮義
726 務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償債務を負う。
727 1.ア
728
729
730
731 2.ア
732
733
734
735 3.イ
736
737
738
739 4.ウ
740
741 - 11 -
742
743
744
745 5.エ
746
747
748
749 〔第21問〕(配点:2)
750 法定利率及び約定利率に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しい
751 ものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[21])
752 ア.利息を生ずべき債権について約定利率の定めがないときは,その利率は,最初に利息が生
753 じた時点における法定利率による。
754 イ.法定利率の割合は,3年を一期とするその期ごとに見直され,必ず変更される。
755 ウ.将来において負担すべき費用についての損害賠償の額を定める場合,その費用を負担すべ
756 き時までの利息相当額を法定利率により控除することはできない。
757 エ.債務者が貸金返還債務の履行を遅滞した場合,債権者は,法定利率又は約定利率により算
758 定された額を超える損害が生じたことを証明しても,当該損害の賠償を請求することができ
759 ない。
760 オ.金銭消費貸借契約の利息について法定利率を超える約定利率の定めがある場合,返済を遅
761 滞した借主は,元本及び返済期日までの約定利率の割合による利息に加えて,当該金銭消費
762 貸借契約を締結した時点における法定利率の割合による遅延損害金を返済期日の翌日から支
763 払済みまで支払わなければならない。
764 1.ア
765
766
767
768 2.ア
769
770
771
772 3.イ
773
774
775
776 4.イ
777
778
779
780 5.エ
781
782
783
784 〔第22問〕(配点:2)
785
786 ...
787 契約の成立に関する次のアからオまでの各記述のうち,契約が成立していないものの組合せと
788
789 して正しいものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[22])
790 ア.AがBに対し,承諾の期間を申込みから1週間と定めて撤回の権利の留保なく契約の申込
791 みをし,その2日後に申込みを撤回したが,Bは申込みから5日後に承諾した。
792 イ.Aが対話中にその終了後も契約の申込みが効力を失わない旨を表示せずに対話者であるB
793 に対して契約の申込みをしたところ,Bは対話終了後の翌日に承諾した。
794 ウ.Bは,Aによる契約の申込みに対し,承諾の通知を発した後に死亡したが,Aは,その承
795 諾の通知の到達前にB死亡の事実を知っていた。
796 エ.AがBに対して契約の申込みの通知を発した後に死亡したが,Aは自らが死亡したとすれ
797 ばその申込みは効力を有しない旨の意思を表示しておらず,BはA死亡の事実を知らずに承
798 諾した。
799 オ.AがBに対して承諾の期間を申込みから1週間と定めて契約の申込みをしたところ,Bは
800 申込みから10日後に承諾した。
801 1.ア
802
803
804
805 2.ア
806
807
808
809 3.イ
810
811
812
813 4.イ
814
815 - 12 -
816
817
818
819 5.ウ
820
821
822
823 〔第23問〕(配点:2)
824 AB間においてAの所有する中古の時計甲の売買契約が締結された場合について述べた次のアか
825 らオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5ま
826 でのうちどれか。(解答欄は,[23])
827 ア.売買契約において,Aが甲を引き渡した日から1か月後にBが代金を支払うことが定めら
828 れていた場合であっても,A及びBの債務の履行後に第三者Cの詐欺を理由として契約が取
829 り消されたときの双方の原状回復義務は,同時履行の関係に立つ。
830 イ.売買契約の締結時に甲がDの住所に存在していたときであっても,引渡しをすべき場所に
831 ついて別段の意思表示がない限り,甲の引渡場所はBの現在の住所である。
832 ウ.Bが,Eとの間で,売買契約における買主たる地位をEに譲渡する旨の合意をした場合,
833 Aの承諾の有無にかかわらず,買主たる地位はEに移転する。
834 エ.売買契約において契約の締結時には出生していなかったFに甲の所有権を取得させること
835 が定められた場合,売買契約は無効である。
836 オ.売買契約において第三者Gに甲の所有権を取得させることが定められ,Gの受益の意思表
837 示がされた後,Aが甲の引渡しを遅滞した場合,Bは,Gの承諾を得なければ,売買契約を
838 解除することができない。
839 1.ア
840
841
842
843 2.ア
844
845
846
847 3.イ
848
849
850
851 4.ウ
852
853
854
855 5.ウ
856
857
858
859 〔第24問〕(配点:2)
860 他人の権利の売買に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたもの
861 は,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[24])
862 ア.売主が他人の権利を取得して買主に移転することができない場合,買主は,契約時にその
863 権利が売主に属しないことを知っていたとしても,それにより損害賠償の請求を妨げられな
864 い。
865 イ.売主が他人の権利を取得して買主に移転することができない場合,そのことについて売主
866 の責めに帰すべき事由が存在しないときであっても,買主は売主に対して損害賠償請求をす
867 ることができる。
868 ウ.売買の目的である権利の一部が他人に属することにより,その権利の一部が買主に移転さ
869 れず, 履行の追完が不能である場合,そのことについて買主の責めに帰すべき事由が存在し
870 ないときは,買主は,催告をすることなく,直ちに代金の減額を請求することができる。
871 エ.売主が他人の権利を取得して買主に移転することができない場合,買主は,契約時にその
872 権利が売主に属しないことを知っていたときは,契約を解除することができない。
873 オ.売主が他人の権利を取得して買主に移転することができない場合,買主は,善意の売主に
874 対しては,当該権利が他人の権利であることを知った時から1年以内にその旨を通知しなけ
875 れば,損害賠償の請求をすることができない。
876 1.ア
877
878
879
880 2.ア
881
882
883
884 3.イ
885
886
887
888 4.イ
889
890 - 13 -
891
892
893
894 5.エ
895
896
897
898 〔第25問〕(配点:2)
899 賃貸借に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記
900 1から5までのうちどれか。(解答欄は,[25])
901 ア.賃貸不動産が譲渡され,その不動産の賃貸人たる地位がその譲受人に移転したときは,譲
902 渡人が負っていた賃借人に対する費用の償還に係る債務は,譲受人が承継する。
903 イ.賃貸人は,賃借人の責めに帰すべき事由によって賃貸物の使用及び収益のために修繕が必
904 要となったときであっても,その修繕をする義務を負う。
905 ウ.賃借物の一部が滅失その他の事由により使用及び収益をすることができなくなった場合に
906 おいて,それが賃借人の責めに帰することができない事由によるものであるときは,賃料は,
907 その使用及び収益をすることができなくなった部分の割合に応じて,減額される。
908 エ.賃借人が適法に賃借物を転貸し,その後,賃貸人が賃借人との間の賃貸借を合意により解
909 除した場合,賃貸人は,その解除の当時,賃借人の債務不履行による解除権を有していたと
910 きであっても,その合意解除をもって転借人に対抗することはできない。
911 オ.賃貸借が終了した場合,賃借人は,通常の使用及び収益によって生じた賃借物の損耗につ
912 いては,原状に復する義務を負わない。
913 1.ア
914
915
916
917 2.ア
918
919
920
921 3.イ
922
923
924
925 4.イ
926
927
928
929 5.ウ
930
931
932
933 〔第26問〕(配点:2)
934 委任に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせた
935 ものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[26])
936 ア.委任を解除した者は,その解除の時期にかかわらず,相手方に対する損害賠償責任を負わ
937 ない。
938 イ.法律行為でない事務の委託については,法律行為の委任に関する民法の規定は準用されな
939 い。
940 ウ.受任者は,委任事務を処理するのに必要な費用につき,その費用を支払った後でなければ,
941 これを委任者に請求することはできない。
942 エ.委任者が死亡しても委任が終了しないこととする当事者間の特約がある場合,委任は,委
943 任者が死亡しても当然には終了しない。
944 オ.委任者が破産手続開始の決定を受けたことによって委任が終了した場合には,委任者は,
945 破産手続開始の決定を受けたことを受任者に通知したとき,又は受任者が破産手続開始決定
946 の事実を知っていたときでなければ,受任者に対し,委任の終了を主張することができない。
947 1.ア
948
949
950
951 2.ア
952
953
954
955 3.イ
956
957
958
959 4.ウ
960
961 - 14 -
962
963
964
965 5.エ
966
967
968
969 〔第27問〕(配点:2)
970 組合に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1か
971 ら5までのうちどれか。(解答欄は,[27])
972 ア.組合員は,組合財産に属する金銭債権につき,その持分に応じて単独で権利を行使するこ
973 とができる。
974 イ.組合の業務の決定は,業務執行者があるときであっても,組合員の過半数をもってする。
975 ウ.組合の存続期間を定めた場合であっても,各組合員は,やむを得ない事由があるときは,
976 脱退することができる。
977 エ.組合の成立後に新たに加入した組合員は,その加入前に生じた組合の債務について弁済す
978 る責任を負わない。
979 オ.組合員は,組合員の過半数の同意がある場合には,清算前に組合財産の分割を求めること
980 ができる。
981 1.ア
982
983
984
985 2.ア
986
987
988
989 3.イ
990
991
992
993 4.ウ
994
995
996
997 5.エ
998
999
1000
1001 〔第28問〕(配点:2)
1002 不当利得に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合
1003 わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[28])
1004 ア.所有者から寄託された動産を受寄者が売却し,買主に即時取得が成立した場合,買主は,
1005 寄託者に対し,不当利得返還義務を負わない。
1006 イ.第三者からだまし取った金銭を用いて債務が弁済された場合において,第三者からだまし
1007 取った金銭を用いて債務者が弁済をしたことを知らなかったことについて債権者に過失があ
1008 るときは,債権者は,当該第三者に対して不当利得返還義務を負う。
1009 ウ.過失により弁済期が到来したものと誤信をして,弁済期が到来する前に債務の弁済として
1010 の給付を行った者は,弁済期が到来するまでは,その給付したものの返還を求めることがで
1011 きる。
1012 エ.債務者が債権の受領権限がない者に対し弁済をした場合において,真の債権者がその受領
1013 者に対して不当利得返還請求をしたときは,その受領者は,弁済をした債務者に過失があっ
1014 たことを主張して,請求を拒絶することができる。
1015 オ.自らを債務者であると誤信して他人の債務を弁済した者は,債権者が善意でその債権を消
1016 滅時効により消滅させてしまった場合,債権者に対し弁済金の返還請求をすることができな
1017 い。
1018 1.ア
1019
1020
1021
1022 2.ア
1023
1024
1025
1026 3.イ
1027
1028
1029
1030 4.イ
1031
1032 - 15 -
1033
1034
1035
1036 5.エ
1037
1038
1039
1040 〔第29問〕(配点:2)
1041 不法行為に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み
1042 合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[29])
1043 ア.金銭債権を有する者が,その債務者を負傷させたことにより不法行為に基づく損害賠償債
1044 務を負った場合,当該金銭債権を自働債権,損害賠償債権を受働債権とする相殺をもって債
1045 務者に対抗することはできない。
1046 イ.報道により他人の名誉を毀損した報道機関は,その報道が公共の利害に関する事実に係り,
1047 専ら公益を図ることに出たものであって,摘示した事実が真実であると信ずるにつき相当な
1048 理由があったとしても,その事実が真実であると証明できなかったときは,不法行為責任を
1049 負う。
1050 ウ.子が他人の不法行為によって重傷を負った場合,その両親は,そのために子が生命を害さ
1051 れたときにも比肩すべき精神上の苦痛を受けたときは,自己の権利として加害者に慰謝料を
1052 請求することができる。
1053 エ.未成年者が責任能力を有し被害者に対する不法行為責任を負う場合であっても,その監督
1054 義務者に未成年者に対する監督義務違反があり,その義務違反と当該未成年者の不法行為に
1055 よって生じた結果との間に相当因果関係が認められるときには,監督義務者は被害者に対す
1056 る不法行為責任を負う。
1057 オ.使用者が被用者の加害行為につき使用者責任に基づいて第三者に損害賠償責任を負う場合,
1058 当該被用者は,加害行為につき故意又は重過失がない限り,当該第三者に対する損害賠償責
1059 任を負わない。
1060 1.ア
1061
1062
1063
1064 2.ア
1065
1066
1067
1068 3.イ
1069
1070
1071
1072 4.ウ
1073
1074
1075
1076 5.エ
1077
1078
1079
1080 〔第30問〕(配点:2)
1081 普通養子縁組に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,
1082 後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[30])
1083 ア.17歳の者が縁組をして養子となるには,その法定代理人の同意を得なければならない。
1084 イ.後見人が被後見人を養子とするには,家庭裁判所の許可を得なければならない。
1085 ウ.配偶者のある者が配偶者の嫡出子を養子とする場合には,配偶者の同意を得ることを要し
1086 ない。
1087 エ.自己の孫を養子とする場合には,その孫が未成年者であっても,家庭裁判所の許可を得る
1088 ことを要しない。
1089 オ.縁組の当事者の一方が死亡した場合には,他方の当事者は,家庭裁判所の許可を得なけれ
1090 ば離縁をすることができない。
1091 1.ア
1092
1093
1094
1095 2.ア
1096
1097
1098
1099 3.イ
1100
1101
1102
1103 4.イ
1104
1105 - 16 -
1106
1107
1108
1109 5.エ
1110
1111
1112
1113 〔第31問〕(配点:2)
1114 親権を行う者とその子との間及び子相互間の利益相反行為に関する次のアからオまでの各記述の
1115 うち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
1116 (解答欄は,[31])
1117 ア.親権者が利益相反行為をした場合には,その行為は無権代理行為となる。
1118 イ.親権者が共同相続人である数人の子を代理して遺産分割の協議をすることは,利益相反行
1119 為に当たる。
1120 ウ.親権者とその数人の子が共同相続人である場合に,親権者が自ら相続の放棄をすると同時
1121 にその子全員を代理して相続の放棄をすることは,利益相反行為に当たらない。
1122 エ.親権者がその子の名義で金銭を借り受け,その子が所有する不動産に抵当権を設定する場
1123 合であっても,親権者がその金銭を自らの用途に供する意図を有していたときには,利益相
1124 反行為に当たる。
1125 オ.父母が共に親権者である場合に,父とその子との利益が相反する行為をするには,母が親
1126 権者として単独でその子のための代理行為をする必要がある。
1127 1.ア
1128
1129
1130
1131 2.ア
1132
1133
1134
1135 3.イ
1136
1137
1138
1139 4.イ
1140
1141
1142
1143 5.エ
1144
1145
1146
1147 〔第32問〕(配点:2)
1148 後見に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1
1149 から5までのうちどれか。(解答欄は,[32])
1150 ア.未成年後見人が数人ある場合,身上の監護に関する権限については,家庭裁判所は,職権
1151 で,各未成年後見人が単独で又は数人の未成年後見人が職務を分掌して,その権限を行使す
1152 べきことを定めることができる。
1153 イ.成年後見人が成年被後見人を代理してその居住している建物を売却する場合には,家庭裁
1154 判所の許可を得なければならない。
1155 ウ.未成年被後見人Aが成年に達した後後見の計算の終了前にAと未成年後見人との間で契約
1156 を締結した場合,Aは,その契約を取り消すことができる。
1157 エ.成年後見人が成年被後見人を代理して預金の払戻しを受けるには,後見監督人があるとき
1158 は,その同意を得なければならない。
1159 オ.任意後見契約が登記されている場合に家庭裁判所が後見開始の審判をするには,本人の利
1160 益のため特に必要があると認めるときでなければならない。
1161 1.ア
1162
1163
1164
1165 2.ア
1166
1167
1168
1169 3.イ
1170
1171
1172
1173 4.イ
1174
1175 - 17 -
1176
1177
1178
1179 5.エ
1180
1181
1182
1183 〔第33問〕(配点:2)
1184 遺贈に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わ
1185 せたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[33])
1186 ア.遺贈は,成年に達しなければ,することができない。
1187 イ.寄与分は,被相続人が相続開始の時において有した財産の価額から遺贈の価額を控除した
1188 残額を超えることができない。
1189 ウ.相続財産の一部の割合について包括遺贈を受けた者は,相続財産に属する債務を承継しな
1190 い。
1191 エ.Aが所有する甲不動産をBに生前贈与したが,所有権移転登記未了のうちにCに遺贈する
1192 旨の遺言をし,Aの死亡後にAからCへの遺贈を原因とする所有権移転登記がされた場合,
1193 CがAの相続人であっても,Bは,Cに対し,甲不動産の所有権の取得を対抗することがで
1194 きない。
1195 オ.遺贈は,遺言者の死亡以前に受遺者が死亡したときは,その効力を生じない。
1196 1.ア
1197
1198
1199
1200 2.ア
1201
1202
1203
1204 3.イ
1205
1206
1207
1208 4.イ
1209
1210
1211
1212 5.エ
1213
1214
1215
1216 〔第34問〕(配点:2)
1217 遺言の執行に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,
1218 後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[34])
1219 ア.自筆証書遺言に係る遺言書を保管している相続人は,相続の開始を知った後,遅滞なく,
1220 遺言書を保管している旨を他の相続人に通知しなければならない。
1221 イ.遺言執行者がないとき,又はなくなったときは,家庭裁判所は,利害関係人の請求によっ
1222 て,これを選任することができる。
1223 ウ.遺言執行者がある場合には,遺贈の履行は,遺言執行者のみが行うことができ,遺言者の
1224 相続人がこれを行うことはできない。
1225 エ.遺産分割方法の指定として遺産に属する預金債権の全部を相続人の一人に承継させる旨の
1226 遺言があったときは,遺言執行者は,遺言者がその遺言に別段の意思を表示した場合を除き,
1227 その預金の払戻しを請求することができる。
1228 オ.遺言執行者は,遺言者がその遺言に別段の意思を表示した場合を除き,やむを得ない事由
1229 がなければ,第三者にその任務を行わせることができない。
1230 1.ア
1231
1232
1233
1234 2.ア
1235
1236
1237
1238 3.イ
1239
1240
1241
1242 4.イ
1243
1244 - 18 -
1245
1246
1247
1248 5.エ
1249
1250
1251
1252 〔第35問〕(配点:2)
1253 相続と贈与に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組
1254 み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[35])
1255 ア.特別受益に当たる贈与の価額がその受贈者である相続人の具体的相続分の価額を超える場
1256 合,その相続人は,超過した価額に相当する財産を他の共同相続人に返還しなければならな
1257 い。
1258 イ.Aが,婚姻後21年が経過した時点で,Aとその配偶者Bが居住するA所有のマンション
1259 甲をBに贈与し,その後に死亡した場合,当該贈与については,その財産の価額を相続財産
1260 に算入することを要しない旨の意思表示(持戻し免除の意思表示)がされたものと推定され
1261 る。
1262 ウ.特別受益に当たる贈与は,地震により目的物が滅失した場合であっても,相続開始の時に
1263 おいてなお原状のままであるものとみなしてその価額を定める。
1264 エ.不動産の死因贈与の受贈者Aが贈与者Bの相続人である場合において,限定承認がされた
1265 ときは,死因贈与に基づくBからAへの所有権移転登記が相続債権者Cによる差押登記より
1266 も先にされたとしても,Aは,Cに対し,その不動産の所有権の取得を対抗することができ
1267 ない。
1268 オ.特別受益に当たる贈与は,当事者双方が遺留分権利者に損害を加えることを知ってしたも
1269 のでない場合,相続開始前の10年間にしたものに限り,遺留分を算定するための財産の価
1270 額に算入される。
1271 1.ア
1272
1273
1274
1275 2.ア
1276
1277
1278
1279 3.イ
1280
1281
1282
1283 4.ウ
1284
1285
1286
1287 5.エ
1288
1289
1290
1291 〔第36問〕(配点:2)
1292 承継人に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合
1293 わせたものは,後記1から5までのうちどれか。(解答欄は,[36])
1294 ア.錯誤によって取り消すことができる行為は,錯誤による意思表示をした者の契約上の地位
1295 の承継人も,取り消すことができる。
1296 イ.時効の完成猶予の効力は,その事由が生じた当事者の承継人に対しては生じない。
1297 ウ.占有者の包括承継人は,取得時効に関して,自己の占有のみを主張することもできる。
1298 エ.共有者の一人であるAが共有物について他の共有者であるBに対して有する債権は,Bの
1299 特定承継人に対しては,行使することができない。
1300 オ.遺留分権利者の承継人は,遺留分侵害額に相当する金銭の支払を請求することができる。
1301 1.ア
1302
1303
1304
1305 2.ア
1306
1307
1308
1309 3.イ
1310
1311
1312
1313 4.イ
1314
1315
1316
1317 5.ウ
1318
1319
1320
1321 〔第37問〕(配点:2)
1322 撤回に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1
1323 から5までのうちどれか。(解答欄は,[37])
1324 ア.選択債権について債務者が選択権行使の意思表示をした場合,その意思表示は,債権の弁
1325 済期前であっても,債権者の承諾を得なければ,撤回することができない。
1326 イ.解除の意思表示は,撤回することができない。
1327 ウ.相続の放棄は,相続の承認又は放棄をすべき期間内は,撤回することができる。
1328 エ.遺贈の承認は,遺贈義務者が履行に着手するまでは,撤回することができる。
1329 オ.遺言者は,その遺言を撤回する権利を放棄することができない。
1330 1.ア
1331
1332
1333
1334 2.ア
1335
1336
1337
1338 3.イ
1339
1340
1341
1342 4.ウ
1343
1344 - 19 -
1345
1346
1347
1348 5.エ
1349
1350
1351
1352